
自社で大々的なBPR(Business Process Re-engineering)の推進が決定。基幹システムはSAP S/4HANAの採用が決定したが基幹システムのインフラストラクチャとしてパブリッククラウドを選択してよいか悩んでいる。
パブリッククラウドのMicrosoft Azureを プラットフォームにS/4HANAを安定運用 クラウド化が全社のインフラ運用効率化の第一歩に
D社では長年運用してきた基幹システムSAP ERP6.0の更改を機に、大々的なBPR(Business Process Re-engineering:業務改革)を推進することが決定しました。業務改革達成のために基幹システムはSAP ERP6.0の後継であるSAP S/4HANAを採用することが決定しました。BPRを機にシステムインフラについても改善ができないかを検討し、運用効率化の観点からパブリッククラウドを有効活用ができないかを考えました。ただ、基幹システムは安定運用が不可欠となるため、S/4HANAのインフラストラクチャとしてパブリッククラウドを選択してよいか悩んでいました。
課題
長年オンプレミス環境で運用してきたSAPシステムをクラウドで安定運用できるか懸念がある…
長年SAP ERP6.0をオンプレミス環境で運用してきたD社。全社BPRに伴うSAP S/4HANA導入において、プラットフォームとしてパブリッククラウドを採用したいと考えました。ただ、システム障害による業務影響が大きく、安定運用が不可欠である基幹システムのプラットフォームとしてパブリッククラウドを選択してよいか悩んでいました。また、機密データを多く持つ基幹システムをパブリッククラウド上で運用することに対して、データ漏洩等のセキュリティ面を心配していました。
オンプレミス環境で多くのシステムを運用しているが、インフラの運用負荷が高いと感じている…
基幹システムのみでなく、業務系システムや情報系システムの多くをオンプレミス環境で運用していたD社。
普段よりハードウェアの監視、故障、製品ライフサイクル管理等、システムインフラ運用の人的負荷、コスト負荷が高いと感じていました。
システム毎に異なるベンダからハードウェアを調達、運用していることにより、仕様や製品ライフサイクル、技術的スキルが異なるハードウェアを個別で管理する必要があり、非効率であると考えていました。