課題解決事例

サーバレス・アーキテクチャを活用した低コスト・短期間でのシステム構築を実現した事例とは?

図

大手保険会社様 サーバレス・アーキテクチャ構築実例

昨今、企業はビジネス環境の激しい変化に対応することが求められており、IT技術を駆使し、迅速な対応が必要である。

中でも本お客様は、いち早く最新のIT技術を採用することで迅速なシステム構築およびビジネス展開を目標とされていた。しかしながら、システム立案からリリースまでが短納期・低コストを要望されるケースが多くあり様々な課題が発生していた。

課題

短期間プロジェクト

プロジェクト発足当時、QR・バーコードを利用した決済技術が普及しつつあり、同業他社が競う形で新しい決済システムの構築に迫られ、新決済システムのサービス開始を4カ月後に間に合わせることが求められた。そのためアプリケーションのテスト環境(OS/MW)をプロジェクト開始直後に提供してほしいと要望を受けたが、従来と同様の構築方法では間に合わせるのが困難であった。

限られた予算

本プロジェクトは、前年度に企画および予算の確保ができておらず、十分な予算が確保できないのが実状であった。一方、非機能要件は一定の水準を確保する必要があり、従来の構築方法(OSから様々なミドルウェアを一から設計および構築)で対応するのは困難であった。

不十分な運用体制

本お客様は、システム規模は大小あるものの年間約50システムの構築を進めていたが、運用要員の拡充が不十分であった。一方でシステムを安心・安全に運用するためにはOSやソフトウェアの脆弱性の定期調査やセキュリティパッチの適用等の運用作業が必要不可欠であった。そのため、少人数による運用体制の中でいかに効率よく運用作業を減らすことが求められた。

この課題を解決した方法とは?

解決

AWSのマネージドサービスを活用し、一定レベルの非機能要件を確保しつつ、短期間・低コストでクラウドへのシフトを実現

アプリケーション実行環境やデータベースなど各要素でマネージドサービス(Amazon CloudFront・Amazon APIGateway・AWS Lambda・Amazon Aurora等)を活用し、低コストで高可用性かつ高拡張性を実現し、構築コストを削減した。また、DDos対策にはAWSのマネージドサービスAWS WAFの活用に加え、シグネチャを自動で最適化および更新することが可能なツールを活用することで導入コストを削減しつつ、一定のセキュリティ水準を確保した。また、マネージドサービスを利用することにより、運用面でもOSやMWの脆弱性管理やリソース管理に必要なコストを削減し、少人数の運用体制においても運用が安定した。